絵本は、絵がたくさんあるので字が読めなくても、見て楽しむことができます。
うさぎ組でも、読み聞かせてもらうだけではなく自分たちでも手にとって見ることができるように置いてあります。
この日、絵本の棚の近くにいるとRちゃんがやってきて「Rちゃん、これ見る。」と絵本を見始めました。
それを見て、SくんもRちゃんの持っている絵本を取ろうとしますが、Sくんに、「Sくんも見たいの?今、Rちゃん見てるから読み終わったら見せてもらおうか。それまで一緒に違う絵本読んで待ってよう!」と声をかけ、Rちゃんにも「Rちゃん、Sくんも見たいんだって次かしてね。」声をかけました。
最初は、首を振って嫌そうなSくんでしたが保育者が持っていた電車の絵本を一緒に見だすとページをめくって絵を見ていました。それでも、Rちゃんの方をチラチラ見ているのを見て、とっても見たいんだな〜(^^)と感じました。
満足して見るのをおしまいにしたRちゃんが、「どーぞ。」とSくんに渡してくれました。やりたいことが自分なりに満足できたり、達成できたりしたことでSくんが見たかったことを思い出し、かしてくれたRちゃんの素敵な姿を見ることができました。
他の絵本を読みながら、待っていられたSくんを認めながら様子を見ていると「よし!見たかった絵本じっくり見るぞ!」と言わんばかりに長い間、集中して絵本をみていました。
他にも、ハイハイで絵本コーナにきたRくんがふと目に入った絵本に興味を持って手に取ってペラペラめくったりしていたり、
何度も読んでもらって、絵本の内容を覚えているMちゃんは、周りにいる友達に読み聞かせてあげようとまさに保育士さんかのようにお友達に絵本を向けてお話してくれていたり、
保育者の隣にちょこんと座りにきたRくんは、保育者の方を見ながら「ん!!」と絵本の絵を指さし、繰り返し保育者とやり取りしながら絵本を見ていたりする姿がありました。
ほんの5、6分の子どもたちの様子ですが、子どもたちそれぞれの姿がありました。
ただ、【絵本を見てる】だけでない子どもたちの姿からそれぞれの育ちが読み取れるように、子どもたちの姿を丁寧に見守っていきたいと思います。
おまけの写真
Rちゃんが貸してくれた絵本を見るSくん。そして、何かやり取りがあったわけでもないのに、急にエプロンやバンダナを無言でMちゃんに渡しに来て、Mちゃんが着替え終えるまで見守っていたrちゃん。全く会話がありませんでした。見えない意思疎通があったのでしょうか。
急に渡されたのにもかかわらず素直に着替えるMちゃんとMちゃんがエプロンを着るのを持ってバンダナなどを一つ一つ渡していくrちゃんの可愛い無言のやり取りに癒されました(*^^*)